
こんにちは。株式会社まほろばホームが提案する「ムニカ・デザインの家」設計担当の菅原です。
今回は私が17年前に設計した自宅に住んでからわかった
「やるんじゃなかった and やっときゃよかった後悔 5選」 をお届けしようと思います。
家づくりは楽しい反面、住んでみて初めて気づくことも多いもの。
自宅を設計するまで仕事で沢山の家の間取りを作ったにもかかわらず、自宅ですら「そんなはずじゃなかった」が起こります。
そんなリアルな後悔ポイントを正直に書いてみました。
INDEX
キッチンの勝手口が不要になってしまった
当時、我が家のエリアは都市ガスが一本手前まで来ていて、ガス業者さんにも
「数年以内にこの辺りも都市ガスになりますよ」と言われていました。
プロパンガスの搬入のために通路になっている部分をいずれバックヤードにするつもりで勝手口を設置していたのです。
ところがその後、近所の新築はほぼオール電化に。さらにプロパンガスからオール電化にリフォームする家も続出。
結果、我が家はいまだにプロパンのまま、バックヤードは作ることができなくなりました。
さらに裏の家が解体されキッチン裏が駐車場になったため、夏の西日がガンガン入るように…
今となっては勝手口をが不要となってしまいました。
2階の勾配天井はやっぱり暑かった
4.5帖の2つの子ども部屋を広く見せるために勾配天井にしました。
天井が高くで開放感のある部屋になったので居心地はとても良いのです。
ただ、実際に暮らしてみると、勾配天井ならではの「厳しい現実」も見えてきました。
外観のデザイン上の理由で、天井近くに窓があるのも部屋が暑くなりやすい原因の一つとなったのですが、
夏になると暖かい空気がどうしても天井側に溜まり、部屋全体がとにかく暑いのです。
エアコンをつけても部屋の温度はすぐには下がりにくく、冷房効率が悪く感じるように。
子どもが小さい頃はまだ良かったのですが、成長して自分の部屋で過ごす時間が増えるとこの暑さ問題はなかなか深刻に。
対策としてはサーキュレーターや扇風機を天井に向けて、冷たい空気を回遊させるようにしています。
トイレとお風呂の窓はFIXにすればよかった
最近はお風呂やトイレに「窓が無くてもOK」が増えていますが、私はやっぱり窓が欲しい派です。
子供が小さい頃は明るいうちにシャワーやお風呂に入れることもありました。
自然光が入るあの明るさは、やっぱり気持ちが良いものです。
ただ暮らしてみて「開く窓」である必要はなかったな…と思っています。
というのも、開閉できる窓はサッシの溝にホコリや水滴が溜まりやすく、どうしても掃除が面倒になります。
特にお風呂やトイレは湿気が多いので、カビ対策も含めて手間がかかりがちです。
防犯面でも開けられる窓は弱点になりやすく、実際に侵入経路として狙われるのは人目につかない小さな窓。
換気については24時間換気システムがあるので、換気目的で窓を開ける必要はほとんどありません。
そう考えると、明るさだけを取り入れられて、掃除もラクで防犯性も高いFIX窓で十分だったなと今は思っています。
リビングの段差、無くてもよかった(かもしれない)
天井を高く見せたくて、リビングだけ床を150mm下げました。折り上げ天井と組み合わせると、天井高は2750mm。
10帖のリビングはその数字以上に「縦の空間の広がり」が感じられます。
初めて来た方には必ず「広いですね」「開放感ありますね」と褒めてもらえる我が家の自慢ポイントでもあります。
空間としての気持ちよさは、今でもとても気に入っています。
ただ、暮らしというのは面白いもので、当時は想像もしなかった「生活の変化」がやってきます。
家族が増えて、家事の仕方が変わり、家電も進化していく中で、段差があることで不便を感じる場面が出てきました。
特に悩まされたのは、段差のせいで1階はお掃除ロボットが使えない事。
毎日の掃除を自動化できるはずが、一番広いリビングだけ手作業になるのは地味なダメージです。
デザインとしては大成功。でも、暮らしが変わると優先順位も変わってきます。
「空間の美しさ」と「生活のしやすさ」のバランスは、本当に奥が深いと感じています。
とはいえ、やっぱり居心地は良いので段差はあって良かったのかもしれません。
パントリーはもっと広くしておけばよかった
食品庫というより、ゴミ箱や日用品を隠して置ける「ちょっとしたスペース」としてパントリーっぽい場所を作りました。
当時はそれで十分だと思っていたし、実際しばらくは困ることもありませんでした。
でもここ数年、暮らし方も住環境も大きく変わり小型冷凍庫を置けるくらいの広さがあればよかった…と痛感しています。
というのも、17年前は近くにコストコや大型スーパーができるなんて想像もしていませんでした。
生活スタイルの変化で「週末のまとめ買い」が当たり前になるとも思っていませんでした。
冷凍食品も大きいサイズが増え、作り置き文化も広まり、家族が増えれば食材の量も自然に増えていきます。
今年から高校生になった子供のお弁当生活がスタートしたのもあって、予備の冷凍庫に食材をストックしたい!と思うように。
さらに、東日本大震災をきっかけに「いざという時の暮らしの備え」という意識もさらに高まりました。
水や食料、日用品を少し多めに持っておくことがとても重要に。
あの頃は「備蓄スペース」という発想自体が今ほど強くなく、必要最低限の収納があれば十分だと思っていたのですが、
もっと「収納力」のあるパントリーを設けておけばよかったと後悔しています。
では一番の失敗とは?
実は、私の一番の失敗はこの5選の中にはありません。5選よりもそもそももっと根本的な大失敗なのです。
それは「家の性能をちゃんと考えなかったこと」
17年前に私は「高気密高断熱」の家にしようとちょっとだけ検討していました。
ですが、当時の断熱材の性能や予算の都合で見送ることに。
そして昭和の家ほど寒くはないけど、今の家ほど暖かいわけでもない「我が家」で高い光熱費を支払う生活をふまえて
「今」から自宅を建てるならどうしますか?と聞かれたら迷わず選ぶのが「LIXILのスーパーウォール工法の家」。
・「高気密高断熱」で過ごしやすく、ストレスレスな生活
・「熱交換換気システム」で花粉やPM2.5、黄砂を除去した綺麗な空気で生活できる
・モノコック構造で地震に強く、いざとなっても避難所に行かずに自宅で過ごせる
・太陽光と合わせて光熱費を賢く節約
書いているだけで我が家には無いメリットばかりで、うらやましくなってきます。
初期費用がかかるのはデメリットのひとつでもありますが、長く住んでいる間の快適さやストレスレス
子育てのしやすさを考えるとメリットの方が上回るのではないかと私は思います。
では、私が17年前に高気密高断熱の家にしていたら後悔がなかったのか。というと、そこがまた微妙なところで…
17年前の断熱等級は最高で「4」。それが今は「7」まであります。
トータルコストを考えるとムニカデザインの家でおすすめしているのは等級「6」
結局は断熱等級の差に後悔していたかもしれません。
そう、私たちが「今」スーパーウォール工法の家を採用して、お客様におススメしているのは自分たちの失敗が故。
私は「スーパーウォール工法の家」で自宅を建てられなかったことを一番残念に思っているのです。