
こんにちは。株式会社まほろばホームが提案する「ムニカ・デザインの家」設計担当の菅原です。
私達は16年前、土地を購入して自宅を自分で設計しました。
当時は子どもが1人でしたが今は3人になり、家族構成も生活スタイルもあの頃とはすっかり変わりました。
今日は16年経った今も特にこれは!という「やって良かった5選」をご紹介します。
INDEX
屋根のある玄関ポーチを広くしたこと

玄関前の屋根付きポーチが階段が5段上ったところに約3.5帖、一般的な住宅だと広い方だと思います。
家族全員が傘をさしたまま入って、ゆっくり傘をたためるほどのゆとりがあります。
大雨の日でも玄関前であわてて鍵を探したり、鍵を閉めた後も落ち着いて準備できる安心感があるのも大きなメリットでした。
余分なスペースには観葉植物や宅配ボックスも置けて、折り畳み自転車なら置きっぱなしでも邪魔になりません。
そして玄関前が広いと、なぜか家の中も広いと思ってくださる方が多かったのが不思議なところです。
洗濯機をあえてキッチンのすぐ横に置いたこと
「子どもの友達も気軽に遊びに来られる家にしたい」
「自分の友達を読んでパーティーしたい」
そんな思いから洗濯機を洗面所の中ではなく、キッチン横の階段下スペースへ設置しました。
来訪者が洗面所で手を洗う時に、溜まった洗濯物などを見られないのが大きなメリットです。
生活感溢れる洗濯物を見られてしまうのは、お互いにストレスになりますね。
洗濯物を洗面所に取りに行くのも、洗濯をする“前か後か”の違いなので、実際はほとんど気になりません。
キッチンに立ちながらだと洗濯が終わったかどうかすぐに確認できるのも便利です。
また洗濯機を置かないので、そのぶん洗面カウンターを端まで伸ばすことができました。
コンタクトレンズを付ける時、ドライヤーやヘアアイロンを一時的に置きたいときにカウンターが広いととても便利です。
1階トイレを引き戸にしたこと

万が一の親の介護や自分たちの老後を見据えて、1階トイレ前の廊下は少し広めに設計。さらに扉も開き戸ではなく引き戸にしました。
間取り的にも開き戸だと隣の洗面所から出てきた人に扉が当たる可能性もあったからです。
数年前に義母の病気が発覚し、我が家に来てもらって在宅介護をした際には、トイレ横の部屋から歩行器でも車椅子でもスムーズに移動でき、介助もしやすかったので本当に助かりました。
ヘルパーさんにも喜ばれ、ケアマネさんも「完璧な間取りですね」と言ってくれました。
動線に配慮したⅡ型キッチン

特にこだわったのが、家具職人の友人に作ってもらったⅡ型キッチン。キッチンのレイアウトは最後まで悩みました。
半分以上隠れてちょっと見えるという、不思議な間取りになっています。
TVが見えなくてもOK。匂いや音がリビングにいかないよう集中して作業できる、おこもり感のあるキッチンにしました。
家族が飲み物を取りに来る冷蔵庫とキッチン内の動線が重ならないので、とても作業がしやすいです。
「とにかく作業台が広く欲しい!」という願いを叶えるため、シンクとコンロも分けて間の幅は95cm空けて配置しました。
シンク側で野菜を切ったり洗い物をする人と、コンロ側で調理して盛り付ける人と、2人が同時に作業しても干渉しません。
コンロ側とシンク側も作業内容が違うので、それぞれ高さを変えてあります。
3畳の書斎をつくったこと

私は自宅と会社の両方で仕事をするため、3畳ほどの書斎を確保しました。(扉を付けなかったのは後悔しています)
好きなものだけを置いた「自分のための空間」は、思った以上に幸せな空間となっています。
左側が仕事スペースですが、右端にミシンが置いてあり、半分趣味のスペースでもあります。
ミシンは出しっぱなしで布をかけてあるだけなので、気が向いた時に電源を入れたらすぐに縫えるようになっています。
カウンターの背面には本棚は仕事の本が主に入っていますが、最近はお気に入りの漫画が増えてきて収納に少し困っています。
暮らし方は年月とともに必ず変わっていくものですが、あの頃に悩みながら選んだ一つひとつが、今の生活を支えてくれていると改めて実感しています。
家は完成した瞬間がゴールではなく家族の成長や変化に寄り添いながら、少しずつ住まう人の「その家らしさ」が育っていくものなんだなと、16年が過ぎて改めて感じました。
ということは「やって良かった!」の裏側には、もちろん「これは失敗したかも…」というポイントもあります。
次回は建築士として、そして暮らし手としてのリアルな 「やらなきゃよかった後悔!5選」 をお届けします。