【建築士直伝】ファーストプランはここをチェック!

2026年10月10日

家づくりNote

待ちに待ったファーストプラン

想いの詰まった要望を出した後の打ち合わせで工務店から提案されるファーストプラン。
希望が叶えられているのか?外観はおしゃれかな?一番ドキドキする瞬間ではないでしょうか。

「次回の打ち合わせまでにチェックしてきてください。」

そう言われて家に帰ったものの、さて何をしたらいいのかしら?と戸惑う方もいるかもしれません。

打合せがどんどん進んでからふと気が付いた事が、もう変更できないと言われてしまったらショックですよね。
ここでは 間取りを見ながら何をチェックしたら良いか、プランを提案する側の建築士目線でまとめてみました。

図面を見ながら、チェックしてみてください。

動線チェック:生活スタイルや家事の動きを確認する

実際に生活するときの動きをイメージしてみよう

・朝起きてからの動線(部屋→洗面→キッチン→玄関)

・買い物帰りの動線(駐車場→玄関→パントリーorキッチン)

・洗濯動線(脱ぐ→洗う→干す→しまう)がスムーズにできるか

・帰宅後の動線(玄関→手洗い→着替え)etc…

キッチンで作業する時の動き方、冷蔵庫や家電はどこにあると便利?
リビングを通る時、TVの前を邪魔する動線になっていないか
などいつも自分がしている動きを間取りの中で再現してみましょう

歩いているつもりになって、図面上で指でなぞるとわかりやすいですよ

収納スペース:量だけじゃなく位置も重要

収納は「使う場所のすぐ近くにあるか」が最重要です

・収納する物に対して広さは適切か

・流行りのファミクロは各部屋の収納量とバランスを考えて

・荷物が増える事を想定して、少しゆとりがあるくらいが良い

・各居室に最低限必要な収納量があるか

・玄関収納は靴以外の物(傘・アウトドア用品)をどうするか

収納が多くても使う場所から遠いと逆に不便になってしまいます。
収納は「量」よりも「位置」と「使い方」が暮らしやすさを左右します。

家具や家電:置けるかどうかは間取りの段階で決まる

「置けるかどうか」だけでなく、置いたあとに生活動線が変わるかも

・持っていく予定の家具の寸法を図面に当てて確認する

・新規で買う予定の家具・家電のサイズも事前に想定しておく

・ピグランドピアノや大量の本など、通常より重い物を置く場合には床補強が必要な場合がある

・ダイニングテーブルは椅子を引くスペースまで考える

・玄関収納は靴以外の物(傘・アウトドア用品)をどうするか

1/100の図面は1cm=1m、1/50なら2cm=1mです。
置いてみる予定の家具の寸法で紙を切り抜いて図面上に置いてみると、イメージが掴みやすいくなります。

窓からの眺め:景観を活かすor隠す

窓は明るさのためだけじゃない「何が見えるか」で暮らしの質が変わる

・景観が良い方向には大きな窓を付ける

・景観があまり良くない方向は窓を小さくするorカタガラスにする

・明るさだけが欲しい場所は窓を高い位置につける

眺めの良い場所や周囲に緑が見える位置は大きな窓を設置してもOKです。
窓は光や風を入れるためだけでなく、「そこから何か見えるか」も重要となります。

場所によっては建築基準法の採光計算で窓を小さくできない場合もありますので
外観のデザインや予算とも合わせて打合せで相談して調整しましょう

道路からの視線:プライバシーと防犯のバランス

自分たちが安心してくつろぐために

・道路から室内が丸見えにならないか

・視線を遮るためのものが必要か(カーテンで対応、塀や目隠しフェンス、植栽等)

・玄関を開けた時にプライバシーが守られているか

窓の大きさや位置で対応できるものなのか、庭の広さや道路までの距離も考えて
建物側で対策するのか、塀などの外構工事で対応するのかも決めておきましょう。

風の通り道:窓の位置関係を確認

SW工法の家は基本的に気にしなくてもOK

ムニカデザインの注文住宅は高気密高断熱住宅のため給気も排気も機械換気なので
窓を開けて空気を入れ替える必要はありません。
ですが、たまには秋の涼しい風を感じたい時もありますよね。

ここでは一般的な住宅のチェック内容を記載しますので、参考にしてください。

・1部屋につき2方向(隣同士の壁or向かい合った壁)に窓があるか

・フロア全体で奥まで風が抜けるようになっているか

・上下階での風の通り道が確保されているか

大きな窓があっても風は出口が無いと通り抜けていきません。
入ってきた風がどこを通ってどの窓から外に抜けていくのかイメージしてみましょう。

生活騒音:静かに過ごしたい場所を確認

意外と盲点なのが音の問題です。家の外と中それぞれチェックしましょう。

・交通量の多い道路側に寝室(特に枕側)を置いていないか

・静かに過ごしたい部屋(寝室・書斎)は外部の音から遠ざける

・トイレの位置は不快に感じない場所にあるか

・夜中に動かす家電(食洗機、洗濯機、乾燥機)が寝室の近くにないか

早朝や深夜にシャワーを浴びる、夜勤で夜中に出る、帰宅時間がバラバラなど、
家族の暮らし方によって音の感じ方は大きく変わります。

音のストレスは後から直しづらいので、間取りを決める段階で外の音・家の中の音を
軽くチェックしておくだけでも、暮らしやすさがぐっと変わります。

外観:内装とのイメージが一致しているか

間取りと合わせてチェックする立面図

・外観のスタイルと室内の内装との雰囲気が合っているか

・周りの住宅に溶け込むデザインか

・カーポートを付ける予定なら、外観に影響が出るかどうか

立面図は家の印象を左右する大事な要素なので、普段からいろんな住宅の外観を見ておくと判断材料になります。
SNS等で気になるテイストをストックしていると、自分の家の外観イメージもぐっと固まりやすくなります。

後悔しない間取りに近づくために

家族の暮らし方は子どもの成長や働き方の変化によって10年後・20年後には大きく変わります。


だからこそ、「今の便利さ」だけで判断せず、未来の生活シーンまで想像しながら間取りを見ていくことが大切です。
生活リズムや家事の仕方、使う部屋の優先順位も時間とともに徐々に変わっていきます。


長く快適に暮らすために、少し先の未来まで思い描きながらプランをチェックしてみてください。